小学校 生徒指導のケンカやトラブルに対する対応 フローチャート

学級経営

小学校でケンカやトラブルが起きた時にどのように対応するかで、その問題がスムーズに収まるのか、大きな問題になってしまうのか結果が大きく変わってきます。
私が長く生徒指導を担当してきて、いろいろな先輩方に教えていただいたことを参考にまとめてみました。

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ケンカやトラブルが起きた時の対応

対応する上で大切なこと。

  1. 子どもを疑わず、事実を伝える。
  2. 教師が話さず、子どもに話させる。
  3. 休み時間に指導する。
1.子どもを疑わず、事実を伝える。

間違った情報を元に指導に入り、冤罪だと大きな問題に発展します。
しかし、嘘をつけば掻い潜れると絶対に思わせてはいけません。
一回その経験をしてしまうと、嘘をつく子になってしまいます。
情報は入ったら、他に見ていた子がいないか、できるだけ多くの情報を集め、粘り強く指導しましょう。
目の前で先生が見ていた時は、徹底的に指導できますが、
子どもからの情報の場合は、こちらから「やっただろ」ではなく、しっかり話をして子どもからやってしまったことを話せるようにしていきたいです。

指導の流れ
※ 一人で対応せず、必ず2人で対応し、学年・管理職に相談する。
※ 複数人加害者がいる場合は、個別で話を聞き素直に話しそうな子から順に話を聞きます。

「○○という情報をいろんな子から聞いたんだけど、知ってることを話してごらん」と聞くといいと思います。
それでも「違う。やっていない」ということであれば、
「そのこととは、別に何かいけないことはしていない?」と聞きます。
※パンチはしてないけど、叩きましたなんてことは、よくあることです。
それでもダメなら、お互いに顔をつき合わせて話をします。
最後に謝罪をする。
私自信、形式的な謝罪(教師が促す謝罪)は必要ないと思っていました。
しかし、中には「誤ってもらってないから、納得できない」と言うこともあります。
また、謝罪をしたという事実が、自分の非を認めたことにもなりますから。問題が起きた時には謝罪をさせると良いかと思います。

2.教師が話さず、子どもに話させる。

先生が正論を言って「わかりましたか。じゃあ誤りなさい」という指導を見るときがあります。
しかし、問題行動の多い児童は怒られ慣れているケースが多いです。
そのため、先生の話を聞き流していることも多くありますし、
学力の低い子だと、早口で話す先生の言葉が理解できないことがあります。
生徒指導は道徳の授業と同じだと私は考えています。
先生は、質問するだけ
子どもに問題について考えさせ、自分の言葉で言わせます。
その後に先生は復唱して最後に
「今の話をしてどうでしたか」とフィードバックすればおしまいです。
自分で考えないと、同じ過ちを何回でも繰り返します。

3.休み時間に指導する

休み時間にトラブルがおきて、その後の授業の最初を潰して指導してしまう先生を多く見ます。
しかし、それはしてはいけません。
クラス全体の話であれば別ですが、一人や二人のために、他のクラスの子の大切な授業の時間を潰してしまっているからです。
また、よくトラブルを起こす子の中には、授業がつぶれても何とも思はない子もいます。なので、話がどんどん長くなってしまいます。
子ども達にとって休み時間はとても大切な時間です。
休み時間が終わりそうになったら「また次の休み時間に続きを話そうね」というと、それは嫌だと感じ正直に話すこともあります。
先生としても休み時間が削られることは正直しんどいですが…

ものが壊れた、無くなった時の対応

ものが壊れた、なくなった時も問題になることが多いです。
1.無くなった時は、まずクラスのみんなで探しましょう。
自分を守るためですが、見つからなかったとしても、一生懸命探したという事実が大切です。
2.壊れた時は、ケンカの時と同様に情報収集をしっかりしましょう。
壊した児童がわかり、本人が認めた場合は
3.まず加害児童の保護者に連絡
4.その後被害児童の保護者に連絡します。

※ 学校側から絶対に弁償の話はしません。加害側からその話が出た時は、「お相手に伝えますね」といい、ほとんどのケースでは「結構ですよ」と言われることが多いです。

ソーシャルスキルを伝えよう

よく問題行動を起こす児童はソーシャルスキルが十分に身についていない子が多いです。
問題行動を起こした時に注意することは大切ですが、
子どもはダメことをしたことを、分かっていることが多い。
・目立ちたい
・かまってほしい
・強くみせたい
ということがほとんどです。
もし、今の行動を自分が見たらどう思うか、メタ認知をし、
どうすればよかったのか、考えさせることでソーシャルスキルを高めることが大切だと考えます。

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