たずねびとワークシート国語学習プリント単元計画

5年生国語の「たずねびと」のワークシートです。　光村図書
wordでワークシートを作っていますので、自由にアレンジして使ってください。

これまでに、4年生の「ごんぎつね」や1学期の「なまえつけてよ」では、登場人物どうしの関わり合いによる気持ちの変化を読み取ってきた。
本単元は、物語の全体像から登場人物の気持ちを読み取っていく。

1時間目　物語の全体像をとらえよう

ワークシートword たずねびと１たずねびと１記入例

〇　単元の目標

綾に自分を重ねて、物語の全体像から考えたことをまとめよう。

〇　単元の流れ

①　「たずねびと」の全体像をとらえる
②　みんなで話し合いたいことを考える
③・④　綾の気持ちの変化を話し合う
⑤　「たずねびと」を読んだ自分の考えをまとめる
⑥　友達と読み合い、今後の学習へつなげる

〇　パーソナライズ音読で読んでみよう。

パーソナライズ音読とは「主人公を自分の名前にして読む」ことで、「たずねびと」の場合は「楠木あや」を自分の名前に変えて読んでみよう。これは、難しい文章の理解力を高めるためのテクニック。英語の理解力やスピーキング能力を高めるために開発された音読法。普通の音読に比べて10％理解力が高められる。

〇　「たずねびと」の全体像をとらえよう

①　原爆供養塔納骨名簿に自分の名前（　楠木アヤ　）という名前を見つける。

②　ポスターの夢をみて（　もう一度ポスターを見に行く　）ことを決める。

③　綾が広島市について知っていることは（　世界で初めて原子爆弾が落とされたところ　）くらい

④　お母さんが「（みんなでアヤちゃんをさがしに行ってみましょうか　）」と提案する。

⑤　広島に向かい、平和記念公園・原爆ドーム・慰霊碑・平和記念資料館で見たものは、頭がくらくらするくらい、（　何もかもが信じられないことことばかりだった。　）

⑥　追悼平和祈念館で原爆で亡くなった子どもたちの写真を見た後、受付の人にある場所を紹介してもらう。

⑦　おばあさんと出会い、ポスターの話をする。おばあさんが泣き笑いみたいな表情で、「この楠木アヤちゃんの（　夢やら希望やらが、あなたの夢や希望にもなってかなうとええねえ　）と言った。

⑧　夕方橋のらんかんにもたれた綾は、一日を思い返し、ここでどんなにおそろしいことがあったのかということ―をずっと忘れないでいたら、（　世界中のだれも、二度と同じような目に合わないですむかもしれない。　）と考えた。

2時間目　みんなで話し合いたいことを考えよう。

ワークシートword　たずねびと２　記入例

〇　「たずねびと」を読んで、心に残ったところ・感動したところ・すごいとおもったところ・疑問に思ったところをブレインストーミングで話し合おう。

ブレインストーミングのやり方
①　めあてを明確にする。今回のめあては
綾の気持ちの変化について話し合うことを決めるです。
②　付箋に自分の考えを書く。
③　みんなの考えを紙に貼っていく。
④　似ている意見ごとにまとめる。
⑤　班ごとに何について話し合いたいか一つか二つに決める。

３・４時間目　綾の気持ちの変化を話し合おう

ワークシートword　たずねびと３たずねびと３記入例

静かに流れる川、夕日を受けて赤く光る水。
わたしはらんかんにもたれた。お兄ちゃんもせかさなかった。昼過ぎに、この橋を渡った時は、きれいな川はきれいな川でしかなかった。ポスターの名前が、ただの名前でしかなかったように。

どうして綾の気持ちが変化したのか考えよう。綾の気持ちになって考えてみよう。

書いてある文章を根拠に書かれていない登場人物の気持ちを考えよう

〇　１～４場面（広島に行く前）までの綾の気持ち
・　ポスターに自分と同じ名前があることにびっくりした。（107ページ５行目）
・　ポスターに自分と同じ名前があることが気になっている。
・　どうしてだれも、この子ことを覚えていないのか不思議に思った。（108ページ１行目）
・　「どうして何十年もだれもさがしにこないのかな。」と不思議に思っている（110ページ２行目）
・　広島に行けば、きっとアヤちゃんを見つけられるような気がした。（110ページ10行目）〇　５～７場面（広島に行ってから）の綾の気持ち
・　どうして綾は頭がくらくらしてきたのだろう。（111ページ13行目）
・　どうして綾はモニターからどうしても目をはなせなかったのだろう。（114ページ９行目）
・　おばあさんと出会って綾の気持ちはどのように変化したのだろう。〇　８場面（最後）の綾の気持ち
メモに書いた「楠木アヤ」という文字を、また指でなぞった。その名前に、祈念館でめぐりあった子どもたちの顔が、次から次へと重なった。
そして、夢で見失った名前にも、いくつもいくつもおもかげが重なって、わたしの心にうかび上がってきた。
この文章から、綾がどんなことを考えていたと思いますか。